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救急医療における画像診断

平成9年5月31日(土)

開催場所:仙台市福祉プラザ プラザホール

東北大学医学部救急医学講座講師

佐藤 俊光 先生

救急医療における放射線診断の占める割合は非常に大きい。単純Ⅹ線写真はもちろん、造影 検査、CTスキャンなどの他、時には、放射線ではないがMRI(磁気共鳴画像)検査も行われる。最近の救急医療放射線診断の特徴として、治療目的の血管造影(inteⅣentlonalangiography)が 頻回に行われるようになったこと、CT装置が改良されてhellcalCTscanやMPR画像が作成でき るようになったことが挙げられる。inteⅣentionalangiographyは虚血性心疾患や末梢血管病変に対する治療方法として、あるいは骨盤や重要臓器からの出血の止血方法(経動脈的塞栓術TAE)として、外科手術に代わって行われるようになってきた。helicalscanは、特に頭蓋骨や顔面骨骨折において、単純写真や2次元CTでは不明瞭であった骨折線を明瞭に描出させることができる。撮影から三次元画像構成に要する時間は約10分で、救急用にも十分対応可能である。いずれもその適用、画像診断には医師の経験と熟練が必要で多角的な検査により診断を下していかねばならない。又その施行に当たっては放射線技師や看護婦、事務職貝の協力が必要であり、24時間体制の運用が望まれる。